「誰が言ったか」は重要です!

「誰が言ったか」と「何を言ったか」、どちらが重要か。

この問いかけには「どっちも大事」と答えたいのですが、どちらか一方のみを選べと言われたら、私は「誰が言ったか」を選びます。

 

「何を言ったか」の方が大切だという話を聞くことは珍しくありませんし、内容を重視するべき場面もあるでしょう。

もちろん権威のある人が言うことだからと盲信するのはリスクが大きすぎます。

 

でもやっぱり、どちらかと言えば「誰が」というのは大きな判断基準です。

極端な例を出すのであれば、ある日いきなり高熱が出たとして、匿名掲示板で納得できる理由とともに風邪だと言われるのと、医者に聞いたこともないような病名を告げられるのと、どっちを信じるでしょうか。

絶対に医者が間違えないという保証はありませんが、それでもとりあえずは医者が言うことを信じるのではないでしょうか。

 

また、専門家の嘘に対しても、どういう立場の人なのかがわかっていると気付きやすいものです。

原発の件で言えば、東電お抱えなのか、一切の利害関係がないのか、それがわかっていると情報を判断するときに便利でしょう。

 

素人が純粋なデータだけ見て判断するのは不可能に近いでしょうし、そもそもデータが取れないことの方が多いでしょう。

素人だけでなんでも分かるならそもそも専門家なんて存在しません。

 

これは何も専門家か素人かというだけでなく、金持ちなのか貧乏なのかとか、社畜なのか自営なのかとか、そういうことが分かっていると言葉の真偽を判断する材料になります。

いつもニコニコしてる人が言う人生の楽しみ方と、いつも不機嫌で怒鳴ってる人が言う人生の楽しみ方、どっちを参考にしようと思うでしょうか。

 

嘘が跋扈する世の中にあっては、自分の頭で考えることは確かに重要です。

ですが、確かな知識と技術で実績を残してきた人達の言葉をもっと信頼しても良いのではないでしょうか。

今まで何をしてきた人なのか、今何をしている人なのか、そういう「誰が」という要素をもっと大事にしても良いのではないでしょうか。